P2P動画共有システムにおけるMultiple Secret Sharingを用いたコンテンツ不正利用の低減手法

楠 慶  川原 圭博  浅見 徹  山口 和彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J94-B   No.10   pp.1270-1282
発行日: 2011/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (スマートな社会を支えるインターネットアーキテクチャ論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
P2P,  動画共有,  著作権,  秘密分散法,  

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あらまし: 
YoutubeのようなCGM型動画共有サービスは,昨今のインターネットにおけるキラーアプリケーションサービスの一つである.動画共有サービスにおいては,そのトラヒックの多さから,低コストで大容量のコンテンツ配信が可能なP2Pでのサービス展開が試みられている.しかしP2Pでは,CGMで顕著なユーザによってアップロードされた非合法なコンテンツへのアクセスを制御することが難しい.そこで我々は,動画を暗号化してP2Pで配信,その復号鍵をShamirの秘密分散法で分散し,各ノードで共有することで,低コストで非合法なコンテンツを排除できるシステムを提案した.だが,このシステムでは,新たなコンテンツを投稿する際に,分散した復号鍵を各ノードに毎回配信しなおす必要がある.そのため本論文では,2回目以降にコンテンツを投稿する際には一つの情報のみを配信すれば新たなコンテンツを共有することができる,Multiple Secret Sharingを用いた拡張を提案し,シミュレーションと理論的な評価を行うことでP2P動画共有システムでコンテンツ不正利用を低減できることを示す.