エージェントベースシミュレーションを用いたネットワーク形成における被験者の行動分析

林田 智弘  西崎 一郎  神原 李佳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J94-A   No.9   pp.734-744
発行日: 2011/09/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 基礎理論
キーワード: 
ネットワーク形成,  行動分析,  シミュレーション,  ナッシュ均衡,  

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あらまし: 
Berninghausら(2007)により提案されたネットワーク形成に関する数理モデルでは,周辺支持スターネットワークが狭義ナッシュ均衡であることが示されている.この数理モデルの妥当性を検証するための被験者実験では,周辺支持スターネットワークは一時的に形成されるが,スター構造が崩れ,中心プレイヤーが交代して異なる周辺支持スターネットワークが形成された.本論文では,このような被験者の行動の要因を分析するために,進化型ニューラルネットワークを用いたマルチエージェントシステムを開発し,シミュレーションを実施する.被験者の試行錯誤的な意思決定構造や,長期的な累積利得の最大化,意思決定におけるノイズなどの要因を考慮したエージェントの学習機構を導入し,被験者実験において周辺支持スターネットワークの中心プレイヤーが交代した原因を考察する.