呼称により指示された中間食材を同定するための画像認識モデル及び呼称解釈法の提案

山肩 洋子  角所 考  美濃 導彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J94-A   No.7   pp.519-531
発行日: 2011/07/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (料理を取り巻く情報メディア技術論文特集)
専門分野: 画像認識
キーワード: 
音声による物体指示,  物体の名付け,  調理,  物体認識,  

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あらまし: 
調理で扱われる食材は,その開始時においては材料名,終了時においては料理名と,固有の名前が与えられている.しかしながら調理の途中では,『皮をむいて角切りにしたリンゴ』や『リンゴとミカンの混ざったもの』のように,名前が一意に決まらない食材が数多く登場する.調理者がこのような中間食材を言葉で指示した際,指示された食材が実世界中のどの食材かを同定するためには,各食材をそれが呼ばれ得る呼称と対応づけなければならない.そこで,調理中に現れる様々な状態の食材に対し,20名の被験者が付与した呼称を分析した.その結果,中間食材は,過去・現在・未来におけるそれと同一の食材の食材名や加えた加工名により呼称が決まることが分かった.更に,中間食材は複数の呼称で呼ばれ得るが,同時に存在する他の食材に対し,指示対象食材が区別できるよう呼称が選ばれることを示した.最後に,以上の分析結果に基づき構築したモデルにより,実世界中の各食材をその前後の調理プロセスと対応づけることができれば,調理者が提示した呼称から平均92.9%の精度で指示対象食材を正しく同定できたことから,このモデルが妥当であることを示した.