マルチチャネル球形スピーカアレーによる楽器放射指向性の再現

山肩 洋子  西村 竜一  勝本 道哲  木村 敏幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J94-A   No.4   pp.233-242
発行日: 2011/04/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
立体音響,  立体音像,  音合成,  スピーカアレー,  

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あらまし: 
楽器の独奏を4π全方向の聴取位置で再現することを目的とし,26個のスピーカユニットを備えた球形スピーカアレーの開発を行ってきた.これまで音源は,スピーカユニットと相似となる位置に配置した26個のマイクで同期収録していたが,この方法は収録コストの高さが問題となる.そこで,楽器にはその種類に固有の放射特性があることに着目し,事前にその楽器の放射特性をモデル化しておき,モノラル収録した再生したい音源に対してこのモデルを適用することで,放射特性を備えたマルチチャネル音源を合成する手法を考えた.この考えに基づき,実際の楽器の演奏音を用いて,放射方向による伝搬遅延,音圧レベル,伝達関数の違いをモデル化した.更に,楽器の正面で収録したモノラル音源にこのモデルを適用し,合成した音源を用いて主観評価実験を行ったところ,特に「響きが豊かか?」の質問項目に対して,合成音でも高い評価が得られた.