可変N-Quoitとベクトル集中度の併用による肺結節陰影の検出

澁谷 倫子  杉浦 彰彦  滝沢 穂高  奥村 俊昭  山本 眞司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J93-D   No.8   pp.1491-1501
発行日: 2010/08/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (画像の認識・理解論文特集)
専門分野: 画像映像解析
キーワード: 
肺結節検出,  偽陽性陰性削減,  胸部X線CT,  正値集中度リングフィルタ,  濃度こう配ベクトル場,  

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あらまし: 
本論文では,2種類のフィルタを併用した胸部X線CT画像からの肺結節陰影抽出法について述べる.使用するフィルタの一つはMathematical Morphologyフィルタの一種で,我々が過去に開発した可変N-Quoitフィルタ(VNQ)である.このフィルタとともに使用するもう一つのフィルタとして,新たに正値集中度リングフィルタ(PCRフィルタ)を提案する.PCRフィルタはベクトル集中度フィルタの一種であるが,濃度こう配ベクトル場における負の集中性指標値を計算対象から外すことにより,結節陰影の周辺に血管や胸壁などの高濃度正常組織が存在する場合においても安定した出力値が得られる.このPCRフィルタを実症例上のVNQによって抽出された結節候補点に適用したところ,TP率を90%に維持した状態で,FPの87%を削減することができた.