カーネル判別分析を用いた正準角の統合による相互部分空間法の改良

市野 将嗣
坂野 鋭
小松 尚久

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J93-D    No.8    pp.1340-1352
発行日: 2010/08/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (画像の認識・理解論文特集)
専門分野: パターン認識基礎
キーワード: 
正準角,  相互部分空間法,  カーネル判別分析,  核非線形相互部分空間法,  

本文: PDF(725.7KB)>>
論文を購入



あらまし: 
本論文では,相互部分空間法により求まる正準角に対応する類似度(余弦の二乗値)をカーネル判別分析を用いて統合するアルゴリズムを提案する.相互部分空間法の研究において,複数の正準角を使うことが提案されている.各正準角ごとに特徴をもっている可能性があることが報告されている.つまり各正準角の特徴を考慮した統合方法を適用することにより更に精度向上する可能性がある.本研究では,特に類似度を並べたものを特徴ベクトルとみなしパターン認識技術を用いて認識する手法に着目した.我々は,その空間における識別面の様子について調べ,非線形性を示す可能性があることを実験的に確認した.それを踏まえ,非線形アルゴリズムの一つである,カーネル判別分析を適用することで,線形のアルゴリズムである線形判別分析や類似度の平均値を用いる方法,アンサンブル学習の一つであるAdaBoostと比較して高い認識性能が得られることを示す.