組込みシステム向け複数メモリ領域間保護機能

山田 晋平  中本 幸一  
(システム開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J93-D   No.10   pp.2011-2020
発行日: 2010/10/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (システム開発論文特集)
専門分野: 組込みシステム
キーワード: 
メモリ保護,  仮想記憶,  MMU,  組込みシステム,  

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あらまし: 
近年,組込みシステムの大規模化に伴いプログラムが複雑になり,アプリケーションプログラムの想定外の動作が他のプログラム領域に影響を与え,信頼性が低下する問題が起きている.想定外の動作による不正なアクセスを防ぐ手段の一つとして,組込みシステムにおいてもメモリを保護する機構が必要になってきている.加えて,組込みシステムではハードウェアや管理データなどの資源がOSのみならず,ミドルウェアやアプリケーションにまで分散する傾向にある.これは,ミドルウェアやアプリケーションが資源を直接管理するため,複数の領域を保護する必要があるからである.そこで本論文では,複数の領域間におけるメモリの読込み・書込み,機能の実行について,アクセスの可否を動的に変更し,許可されたアクセスのみを可能とするメモリ保護機構を提案する.このメモリ保護機構は,システムに応じた細かな保護を実現し,組込みシステムの様々な保護のパターンに対応する.また,ARM9,SH3における本メモリ保護機構の実装を示し,実行時間のオーバヘッドを評価する.