飛び越し結合による減衰極を有する二層構造超広帯域バンドパスフィルタ

栗田 大輔  李 可人  荒木 純道  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J93-C   No.12   pp.573-581
公開日: 2010/12/01
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 特集論文 (マイクロ波論文(大学発)特集)
専門分野: 受動回路・アンテナ
キーワード: 
UWB,  バンドパスフィルタ,  減衰極,  飛び越し結合,  二層構造,  

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あらまし: 
本論文では我々が提案したマイクロストリップ線路-共平面導波路間の強いブロードサイド結合を用いたUltra-Wideband (UWB)バンドパスフィルタの二層構造化及びこれに伴い表裏面のマイクロストリップ線路構造のフィルタエレメント間に飛び越し結合を生じさせ,減衰極の導入を実現した二層構造UWBバンドパスフィルタを提案する.まず提案するフィルタのフィルタ特性を定式化し電磁界シミュレータより計算されたフィルタ特性とよく一致することを示す.次にフィルタ設計に重要な減衰極の発生条件を定式化することによりその発生メカニズムを解明する.最後にFCC室内伝送用スペクトルマスクを満足するフィルタを設計・試作し,低域側の阻止帯域の減衰量が不十分ではあるが,通過帯域及び広域側の阻止帯域をおおむね満足し,3.1 GHzから10.1 GHzの通過帯域(10 dB未満の減衰量を満足する周波数帯域),中心周波数において0.5 dBの通過損,0.18 nsの群遅延と小さくかつ平たん性に優れたフィルタ特性を実現する.このようにして,二層構造化し飛び越し結合を導入することで良好なフィルタ特性を保ちながら主なフィルタ面積が10×5 mmとコンパクトなUWBバンドパスフィルタが実現された.