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PTMP型アクセスネットワークにおけるFull-Flying Synchronous CSMA/v-MCA方式
佐野 香 森谷 修 松永 三郎 上野 洋一郎 小林 浩
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J93-B
No.8
pp.1075-1086 発行日: 2010/08/01 Online ISSN: 1881-0209
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: 地上無線通信 キーワード: CSMA/CA, PTMP型ネットワーク, out-of-band signaling方式, 帯域配分, フロー制御,
本文: PDF(1MB)>>
あらまし:
上りチャネル上のキャリヤ消滅時刻を目掛けてcollision avoidance(CA)フレームやMACフレームすべてを先行送信させ,上り伝送媒体の利用効率を限りなく高めようとするfull-flying S-CSMA/v-MCA方式を開発した.方式実現にあたってのポイントは,柔軟なアクセス制御を可能にするout-of-band signaling方式の導入により,CA手続きとMACフレームの送信制御を独立に進行できるようにしたことである.しかしながら,高負荷状態ではCA手続きに成功したものの送信できないMACフレームが滞積し,遅延時間が急増する問題が起きた.CAチャネルとMACチャネルの帯域配分比を適正に設定し,更にCA手続きに対してフロー制御を施すことによって,この問題を解決した.理論計算とシミュレーションによる特性評価を行った結果,競合方式の特徴である低遅延特性を維持しながら,数十キロメートルに及ぶネットワーク長や物理伝送速度に依存することなく,90%近い高スループットが得られることを確認した.
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