地上デジタル放送移動受信用ドップラーシフト補償方式におけるアンテナブランチ間位相誤差補正処理に関する検討

三田 勝史  伊藤 修朗  齋藤 将人  岡田 実  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J93-B   No.3   pp.486-497
発行日: 2010/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 地上無線通信
キーワード: 
地上デジタル放送,  アレーアンテナ,  ドップラーシフト,  アンテナ校正,  自己相関,  

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あらまし: 
高速走行する車内で地上デジタル放送を安定して受信する技術として,アレーアンテナを用いてドップラーシフトを抑圧する方式(ドップラーシフト補償)を検討しており,計算機シミュレーションで既に良好な結果が得られている.しかし,ハードウェア化の際にはドップラーシフト補償処理の前で生じるアンテナブランチ間位相誤差によって,ドップラーシフト補償の精度が大きく劣化する.OFDM伝送では遅延波への耐性を高めるためにガードインタバルが付加されており,各シンボルの先頭と末尾が同一波形となる.この同一波形に相当する部分のタイミングをそろえて複素相関(ガード相関)を取ることにより,シンボル内の位相変動を検出できる.この特徴を利用して,ドップラーシフト補償処理後の信号のガード相関値からアンテナブランチ間位相誤差を自動的に検出・補正する方式を提案する.そして,計算機シミュレーションにより,アンテナブランチ間位相誤差に起因する特性劣化を補償可能となることを明らかにする.