MRI用バードケージコイルに挿入された生体内磁界の均一性と SAR評価

菊池 悟  齊藤 一幸  高橋 応明  伊藤 公一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J93-B   No.2   pp.294-302
発行日: 2010/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信の未来を担う学生論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
MRI,  バードケージコイル,  FDTD法,  SAR分布,  磁界分布,  

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あらまし: 
MRI装置において,撮像するための電磁波の送信と,被検体から放出される信号の受信をするアンテナの設計には,体軸に垂直で均一な磁界を生成することが重要である.一般に,臨床で使用されている静磁界強度では,二つのリング状導体をエレメントと呼ばれる棒状の導体で支持する構造のアンテナ(バードケージコイル)が広く用いられている.このバードケージコイルは,エレメントの本数を増やすことで,より均一な磁界分布をコイル内で生成可能であることが知られている.近年のMRIシステムの高磁場化に伴う電磁波パルスの高周波化により,撮像時間の短縮や画質の向上が達成されている.一方で,被検体に吸収される電磁波エネルギーへの配慮が必要になってきており,MRI用アンテナを設計する際には,SARが低くなるように考慮することが重要である.そこで本論文では,バードケージコイル内に人体の電気的特性を模擬した生体等価電磁ファントムを配置して,エレメント本数を変えることによって,ファントム内の磁界分布とSAR分布がどのように変化するのか詳細に検討を行った.