算術符号を用いた伝送システムにおけるポアソン到着シンボルの遅延

西新 幹彦  杉原 辰徳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J93-A   No.7   pp.488-492
発行日: 2010/07/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: レター
専門分野: 
キーワード: 
不規則にデータを発生する情報源,  遅延,  算術符号,  待ち行列,  

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あらまし: 
本研究では,定常無記憶情報源からポアソン到着に従うタイミングでシンボルを取り出して算術符号化を行ったときの遅延について考察する.符号器から復号器へ符号語を送る伝送レートには上限があると仮定し,符号語全体を欠けることなく復号器に届けるために十分大きな送信バッファを設置する.従来研究として,ポアソン到着に従うタイミングで到着するパケットを転送するシステムに関する考察があるが,本研究は,パケットの内容までも考慮に入れてエントロピー符号化した場合のシステムに考察対象を具体化したものである.本論文では,到着レートと遅延に関する実験結果を報告し,到着レートに関して平均遅延を最小化すると遅延の分散も小さくなることを示す.また,符号化による遅延と送信バッファにおける遅延に分けて平均値と分布を考察し,両者が独立ではないことを示す.