並列構成を用いた低遅延最大平たん帯域通過FIRディジタルフィルタの一設計法

森 幸男  相川 直幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J93-A   No.4   pp.260-268
発行日: 2010/04/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
低遅延,  最大平たん,  帯域通過FIRフィルタ,  伝達関数,  

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あらまし: 
本論文では,通過域と阻止域ともに最大平たんな特性をもつ低遅延帯域通過FIRディジタルフィルタの伝達関数を提案する.提案する伝達関数は ω = ± ω0 における平たん度と群遅延を保証する関数と,阻止域の平たん度を保証する関数の並列構成で定式化し導出する.伝達関数の通過域の振幅の平たん度と群遅延の平たん度の間には,低遅延特性を実現する場合 ω = ± ω0 における群遅延特性の平たん度は振幅特性の平たん度より1だけ小さく,直線位相特性を実現した場合群遅延特性の平たん度と振幅特性の平たん度は等しいという関係がある.提案する伝達関数は, ω = ± ω0 における平たん度と群遅延及び ω = 0 と ω = π における平たん度を直接指定できる.また,群遅延をフィルタ次数の半分に指定することにより,直線位相フィルタを設計することができる.例題によって指定した平たん度や群遅延が実現できることを示し,本方法の有効性を確認する.