画像割符のための濃淡再現域への一意な階調変換法

明堂 絵美
高木 幸一
米山 暁夫

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J93-A    No.12    pp.805-820
発行日: 2010/12/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 画像
キーワード: 
視覚復号型秘密分散,  ハーフトーン画像,  自然画像,  階調変換,  ダイナミックレンジ,  

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あらまし: 
秘密画像の情報を分散して2枚の画像に埋め込み,その2枚の画像を光学的に重畳することにより,各々の画像から知覚できない秘密画像を視認できる画像割符技術がある.この画像割符技術では,各々の画像に対する秘密分散方式としてハーフトーン処理を行うのが一般的である.更に,秘密画像においても自然画像を利用する場合には,2枚の画像と重畳した際の秘密画像の視認性を高めるために,ハーフトーン処理の前に,各々の画像に対してダイナミックレンジや明るさを調整することが有効である.しかしながら,この調整によっては,ダイナミックレンジが狭くなり画像が視認できなくなる低コントラスト問題や,ダイナミックレンジは広いが各々の画像に他の画像の痕跡が見えるノイズ問題を引き起こすため,これら背反する課題を解決する階調変換が必要となる.本論文では,上記相反条件において,ノイズが生じない範囲で画像のダイナミックレンジを最大化する条件を明らかにし,その条件を満たす階調変換を一意に行う手法を提案する.更に,重要な画像ほど高ダイナミックレンジとしつつ,他の画像での最低限のダイナミックレンジを保証するコントラスト調整法を示す.