動脈グラフの閉路の真偽判定法

小林 大祐  横田 秀夫  森下 壮一郎  深作 和明  平岡 和幸  野田 茂穂  姫野 龍太郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J92-D   No.9   pp.1643-1652
発行日: 2009/09/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 生体工学
キーワード: 
動脈の三次元構造,  木構造表現,  閉路,  偽閉路,  経路,  

本文: PDF(528.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文は,医用画像中の動脈から構築したグラフに対し,グラフ内の各閉路が本来の動脈に存在するものか,画像処理などにより生じた偽閉路かを判定する手法について述べたものである.医用画像の動脈の解析には,一般的にグラフ表現が用いられる.動脈のグラフは,画像中のノイズや画像処理手法の差異によって,本来存在しない偽の閉路を含むことがある.この偽閉路は,グラフ構造を撹乱し,グラフ解析に悪影響を及ぼす.このため,グラフ中から偽閉路を除去する等の処理を行う必要がある.従来研究においては,グラフ内の閉路を削除する処理が行われる.しかし,この処理はすべての閉路を削除してしまうため,実際に閉路が存在する脳動脈などに対しては適用できない.そこで我々は,モデルグラフと対象グラフとの間で閉路のマッチングを行う手法を構築し,グラフ内の閉路が実際に存在するか否かを判定することを試みた.提案手法では,閉路自体の形状だけでなく,閉路に接続する主要な動脈の形状も比較することで,撹乱の影響を受けにくいマッチングを試みる.