位置ずれ量を考慮した画素選択に基づくロバスト超解像処理

田中 正行  矢口 陽一  古川 英治  奥富 正敏  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J92-D   No.5   pp.650-660
発行日: 2009/05/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 画像・映像処理
キーワード: 
ロバスト超解像処理,  画素選択処理,  類似度,  位置ずれ量,  明度補正,  

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あらまし: 
超解像処理は,複数の低解像度画像間の精密な位置合せ処理を必要とする.しかし,注目物体に遮へいが生じた場合や動きモデルが不十分な場合などに,位置合せが不正確になることがある.このような場合に対し,これまでにも画素の類似度に基づくロバスト超解像処理が提案されている.本論文では,まず,類似度のみでは位置合せの正確さを評価するためには不十分であることを示す.次に,小領域ごとに類似度に加えて位置ずれ量の再評価を行い,再構成処理に利用可能な画素を選択する方法を提案する.この画素選択処理を利用することにより位置合せ誤差にもロバストな超解像処理が実現される.また,明るさの補正も行い,より高画質な超解像処理結果を得る.更に,MPEGデータに記録されている動きベクトルを利用した簡便な位置合せ処理を示す.このような簡便な位置合せ処理であっても,提案の画素選択処理を組み合わせることにより,超解像処理が可能であることを示す.これらの提案手法を,実画像列及び標準画像列に適用し,その有効性を確認した.