円偏波用・低姿勢間げき付きループアンテナ―マイクロストリップコムライン励振共平面アレーへの応用―

広瀬 数秀  助川 剛  中野 久松  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J92-B   No.8   pp.1275-1283
発行日: 2009/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
ループアンテナ,  円偏波アンテナ,  マイクロストリップコムライン,  アレーアンテナ,  モーメント法,  

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あらまし: 
反射板を後置した間げき付きループアンテナを扱い,モーメント法を用いて解析している.はじめに,反射板からのループ高を徐々に低くした場合を検討する.低姿勢化に伴い円偏波放射のための最適ループ間げき幅が零に近づくことを示し,更なる低姿勢化はアンテナ導線半径を増すことによって可能になることを明らかにしている.例えば低姿勢化を0.15波長まで行うには,導線半径を0.01波長以上に選ぶ必要があることを指摘している.ループ素子の検討に基づいて,次に低姿勢化したループからなるアレーアンテナを設計する.アレーの給電にはコムラインを採用している.コムラインを片端から給電した予備解析より,交差偏波放射の抑制が必要であることを示し,新たにコムラインを中央付近から給電した場合を検討する.給電位置をコムライン中央から4分の1波長ずらすことによって,給電位置の左右のアレー構造に対してデカップリング条件を満たすようにして,交差偏波放射レベルを-20 dBに低減している.更に,給電位置変化の副次的効果として,主偏波放射のサイドローブが低減する現象に着目し,サイドローブ低減がアレーの励振振幅分布の違いによるものであることを解明している.