センサネットワークにおける回帰分析を用いたノード位置推定手法の提案

油田 健太郎  河内 康佑  岡崎 直宣  冨田 重幸  朴 美娘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J92-B   No.1   pp.88-97
発行日: 2009/01/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信技術の未来を拓く学生論文特集)
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
センサネットワーク,  位置推定,  

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あらまし: 
センサネットワークでは,センサが取得したデータとともに,どこでそのデータを取得したのかという地理的位置情報が重要となる場合が多い.特に,位置に依存した大規模なサービスを提供するためには,地理的位置情報を各ノードが自律的に取得できることが望ましい.一方,センサネットワークにおけるルーチングに関しては,各ノードにGPSなどの特殊なデバイスを備える必要がなく,コストや消費電力の点で有利な位置情報を必要としない手法についていくつか研究が行われている.そこで,本論文では位置情報を必要としないルーチング手法の一つであるHVGF(Hop-Vector-based Greedy Forwarding)で用いられるホップベクトルの概念に注目し,各センサノードが自律的に自身の位置情報を推定する手法の提案を行う.提案手法では,任意の二つのセンサノードについてセンサノードがもつホップベクトルから算出されるユークリッドノルムと実座標から算出される実距離との相関関係に着目した距離推定を行う.ここでは特に,離散値であるホップ数に基づいて推定される距離に含まれる誤差を考慮した位置推定手法を提案する.シミュレーションにより,提案手法は既存手法と比較して位置情報を保持しているノードの割合が少ない場合でも高い精度が得られること,また大規模なシステムへの適用の可能性があることを示す.