解析的単語認識における事後確率を用いた評価関数

浜村 倫行  赤木 琢磨  入江 文平  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J91-D    No.9    pp.2325-2333
発行日: 2008/09/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 画像認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
単語認識,  評価関数,  事後確率,  事後確率比,  正規化事後確率比,  

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あらまし: 
個別文字の認識結果をもとに単語認識を行う手法(analytic approach:解析的手法)では,類似度の平均などのヒューリスティックな評価関数が用いられることが多いが,ヒューリスティックでない評価関数としては,個別文字の事前確率と事後確率の比を用いた式(事後確率比)が提案されている.事後確率比は,辞書内単語の事後確率を式展開・近似して導かれる評価関数であり,高い計算利便性をもつ.本論文では,事後確率比と計算利便性が同等でありながらより近似精度の高い評価関数,正規化事後確率比を提案する.まず,事後確率比の導出に用いられる近似を分析し,特に大きな誤差を発生している近似を指摘する.次に,この近似を回避した式展開を示し,その結果導かれる評価関数が事後確率比のもつ計算利便性を継承していることを示す.手書き単語認識実験により,類似度の平均や事後確率比に比べ,正規化事後確率比の性能が高いことを確認した.