テンソル近似を用いた動作補間の多重解像度制御

向井 智彦  栗山 繁  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J91-D   No.12   pp.2973-2982
発行日: 2008/12/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: コンピュータグラフィックス
キーワード: 
多重解像度制御,  動作補間,  テンソル近似,  普遍クリギング,  

本文: PDF(516.1KB)>>
論文を購入




あらまし: 
実時間CGアニメーションシステムで大規模なデータを扱う際には,一般的に多重解像度制御(LOD制御)と呼ばれる技法が用いられる.これは,画面上で知覚されない詳細な形状や動きを適応的に省略することで,画像生成の計算を高速化する技術である.特に,高い相関を示すアニメーションデータに対しては,多変量解析法に基づくLOD制御が有効である.本論文では,テンソル近似法に基づくLOD制御によって,計測動作データを用いた仮想人間の動作生成を効率化する手法を提案する.本手法では,まずサンプル動作データが示す関節,時間,そしてサンプル間の相関を高階特異値分解法によって解析し,少数の主成分テンソルを抽出する.次に,それらを空間統計学の手法によって補間し,新しい動作を合成する.その際,カメラと仮想人間の距離に応じて重要度の低いテンソル成分を適応的に削減することで,スクリーン上では知覚されない詳細な動作を省き,効率的に計算量を削減する.また,本手法では二つのテンソル近似法を利用し,主成分の最適な削減数をあらかじめ前計算する.提案手法により,生成画像の品質を保ちつつ,多数の仮想人間の動作を効率的に生成できる.