仮想MIMOシステムを用いた上り回線における周波数オフセット推定と送受信ウェイト制御

斉藤 裕大  小川 恭孝  大鐘 武雄  西村 寿彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.9   pp.940-947
発行日: 2008/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (高速無線通信を支えるアンテナ・伝搬技術論文特集)
専門分野: 無線システム
キーワード: 
協調無線,  仮想MIMO,  上り回線,  チャネル推定,  周波数オフセット,  

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あらまし: 
将来の高速移動通信は現在よりも高い周波数帯を使用することが考えられる.この場合,端末の電源がバッテリーであるため,上り回線の送信電力が制限され,通信品質は劣化する.そこで,近傍の複数端末が送信データを共有して互いに協力し合う協調無線が注目されている.しかし,仮想的なアレーアンテナを形成してビームフォーミングを行う場合,各端末は異なる発振器で動作しているため,キャリヤ周波数のずれによる端末周波数オフセットの存在が通信特性に大きな影響を与えてしまう.そこで,本論文では過去のチャネル情報を用いた端末周波数オフセット推定法とそれを用いた送信側での補償法,及び,RLSアルゴリズムを用いた受信ウェイト制御との組合せについて検討し,計算機シミュレーションによりその特性について評価する.その結果,これらの制御を組み合わせることで,特性を大きく改善できることが確認された.