周波数領域等化におけるフェージングひずみの補償法

藤村 勇樹  梅原 大祐  田野 哲  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.3   pp.250-259
発行日: 2008/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
FFT,  等化,  高速フェージング,  MMSE,  内挿補間,  

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あらまし: 
周波数領域等化はマルチパスフェージング伝送路において優れた伝送特性を発揮するが,フェージング変動が大きくなるにつれ著しく伝送特性が劣化する.本論文ではこの劣化を抑圧する新しい等化器構成法を提案する.原理的に,高速フェージングは周波数領域等化器の出力にひずみを発生させ伝送特性を劣化させる.そこで,本提案等化器では受信信号においてひずみを発生させる成分を推定し,これを受信信号から減じることでひずみ除去を行う.一方,フェージングに起因するひずみはMMSE(Mimimum Mean Square Error)規範を適用した周波数領域等化において雑音強調による特性劣化をも引き起こす.そこで,提案等化器ではひずみ成分を正確に推定することで,雑音強調による劣化を軽減する.提案する等化器の伝送特性を計算機シミュレーションにより評価した結果,従来のMMSE重みを適用した周波数領域等化に比較してフロア誤り率を大幅に改善できることを明らかにする.