安全係数の概念を導入したM分布近似降雨減衰確率推定法

小野 健一
唐沢 好男

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B    No.2    pp.169-187
発行日: 2008/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
降雨減衰確率推定法,  降雨減衰,  気象庁降水量データ,  AMeDAS,  M分布,  

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あらまし: 
筆者らによって,降雨強度の累積分布(CDF)に対しM分布が広い確率範囲において最も良い近似を与えること,降雨強度の空間相関特性が近距離部分と遠距離部分では異なるとともに降雨強度のn乗の特性を用いる必要があること(nは降雨減衰係数のパラメータの一つ/周波数に依存)などが確認されたことから,M分布を用い,近距離部分と遠距離部分で異なる降雨強度のn乗の空間相関特性を用いて区間積分を行う,新たな降雨減衰確率推定法を提案した.提案した新推定法及び既存推定法を実測降雨量データに適用して推定した降雨減衰量CDFと実測降雨減衰量データから得た降雨減衰量CDFを比較し,種々な距離,周波数,偏波条件において,新推定法が優れた推定精度を有することを確認した.また,筆者らが提案した異積分時間降雨強度確率分布変換手法を最長1976年から全国千数百地点で得られている気象庁降水量データに適用し,長期間の累積確率0.01%及び0.0001%における1分間降雨強度を求めた後,推定法によって得られる降雨減衰確率条件が満足するであろう平均的期間(MTBF(年))を知ることができるよう,安全係数の概念を導入して表した新推定法に用いるパラメータをとりまとめた.