プリアンブル遅延によるラベル更新処理を用いた自己ルーチング型光パケット転送機構

松本 延孝  金子 晋丈  今泉 英明  森川 博之  青山 友紀  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.10   pp.1244-1253
発行日: 2008/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
光パケット交換,  光ラベル更新,  自己ルーチング,  光ネットワーク,  

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あらまし: 
本論文では,自己ルーチングを用いた光パケット転送ネットワークにおいて,ヘッダ長のオーバヘッドを抑えるためのプリアンブル遅延型ラベル更新手法を提案し,その効果を評価する.大容量の光伝送技術を生かした光パケット技術は,光RAMや光論理回路などの光デバイスの欠如からIPヘッダ処理のような複雑な機能を用いて実現することが困難である.これに対して,ヘッダ内に通過する経路上の中継ノード情報をすべて記述することで,中継ノードにおける転送処理を単純化する自己ルーチングの適用が研究されている.しかし既存手法では,任意トポロジーのネットワークにおいてヘッダ長がペイロード長に対して長くなり,帯域利用効率が低下する問題があった.本論文で提案するプリアンブル遅延型ラベル更新手法では,ヘッダの先頭を識別するプリアンブルを転送処理時の読取りデータ長分遅延させることで,光領域でのラベル更新を実現し,短いヘッダ書式の適用を可能とする.シミュレーション結果より,特にネットワーク規模が大きくなる場合に,既存手法に比べてヘッダ長を短く抑えられることが示された.