認知科学を応用した微小画面向け略地図生成手法とその統計的評価

二宮 直也  戸川 望  柳澤 政生  大附 辰夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J91-A    No.9    pp.869-882
発行日: 2008/09/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 高度交通システム(ITS)
キーワード: 
歩行者ナビゲーション,  携帯電話,  略地図,  認知科学,  

本文: PDF(665.8KB)>>
論文を購入



あらまし: 
携帯電話による位置情報サービスとインターネットサービスの普及により,歩行者を対象とした地図サービスの利用が拡大している.これに伴い,表示面積の狭いモバイル端末に有効な略地図を自動生成するための各種技術の研究が盛んに行われている.道路形状の水平・垂直化,交差点角度の量子化を基本とする従来手法では碁盤の目のようなデザイン性の高い略地図の生成が可能であるが,それらがユーザにとって迷いにくい地図であるとは限らない.本論文では歩行者が道路形状やランドマークをどのように認識しているかという認知科学に着目し,これらの認知科学を反映させた略地図生成手法を提案する.略地図生成手法では第1に経路探索結果を用いて経路に沿った道路ネットワークデータを抽出する.第2に抽出した道路ネットワークデータに対して認知科学に基づいた簡略化を施す.最後にベクタグラフィックスにより略地図を描画する.評価実験後のアンケート調査により,提案手法で生成した地図の利用者の約7割~9割が視認性,迷いにくさの観点から「良好」と回答していることを確認した.