協調視覚モデルに基づく階調再現法に不変な客観的鮮鋭さ評価法のエッジ強調画像への適用性の検証

松井 利一  塩田 隼人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J91-A   No.4   pp.490-504
発行日: 2008/04/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 画像
キーワード: 
視覚モデル,  画質評価,  擬似中間調画像,  鮮鋭さ,  エッジ強調,  

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あらまし: 
視知覚応答特性の理論的再現性に優れた協調視覚モデルに基づく鮮鋭さ評価法が提案され,エッジ強調のない画像に対する有効性が示された.本論文では,本鮮鋭さ評価法のエッジ強調画像への適用可能性を検証する.評価に用いた画像は,エッジ強調の程度を様々に変化させて作成した線幅可変の一般化ナイフエッジ画像(連続階調画像)とその擬似中間調画像(誤差拡散画像と組織的ディザ画像)である.その結果,階調再現方法に関係なく以下が示された.(1)エッジ強調を強めると伴に鮮鋭さが改善されるという基本特性が再現できた.(2)評価尺度は,既提案の関数形にわずかな修正が必要であった.(3)主観評価値と客観評価値の相関係数値は,帯域幅と線幅固定条件では0.980~0.999,帯域幅または線幅混合条件では0.924~0.983,また階調再現法混合条件では0.945~0.981となった.(4)帯域幅または線幅混合条件で従来鮮鋭さ評価法より顕著な優位性が現れた(連続階調画像のみ).上記結果は,本鮮鋭さ評価法が,階調再現方法に関係なく,エッジ強調画像の鮮鋭さに対する主観的判断も適切に再現する能力を有することを示唆する.