車々間通信のためのパケット中継制御方式の提案

茂木 信二  テープウィロージャナポン ニワット  堀内 浩規  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J91-A   No.1   pp.95-104
発行日: 2008/01/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (ITS技術論文小特集)
専門分野: 通信方式
キーワード: 
車々間通信,  通信方式,  中継制御,  重複検出,  ETC,  

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あらまし: 
交通事故のない安全な社会の実現に向けて,車両が他の車両と通信することで相互の位置をリアルタイムに把握可能とする技術への期待が高まっている.障害物などの影響により隣接車両間でパケットを送受信できない場合,それら車両間に存在する他の車両によってパケット中継を行うことが有効となるものの,中継による新たな通信トラヒックを発生し通信遅延やパケット衝突確率が増加する原因の一つとなる.そこで中継車両数を低減するために,受信したパケットを中継するか否かの判断をパケット受信電力のしきい値や電子地図等の情報に基づいて車両が行う方式が提案されていた.しかしながら,いずれの車両もそれらの情報に該当しないと判断すると,中継が全く行われず,隣接車両の位置を把握できなくなってしまう問題があった.そこで本論文では,車々間通信のための新たなパケット中継方式を提案する.提案方式は新しい車両と出合ったいずれの車両も中継を開始することで従来方式のように全く中継が行われないことを回避する.更に複数の車両による同一パケットの重複中継を検出し停止する手順を導入することで,冗長な通信トラヒックを削減可能とする.また国内のElectronic Toll Collection system (ETC)と同じ周波数帯を用いる車々間通信装置に提案方式を実装し,性能評価を行う.