食材に視覚的特徴変化を生じさせる加工における食材と加工動作の同時認識

山肩 洋子  尾原 秀登  沢田 篤史  角所 考  美濃 導彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J90-D   No.9   pp.2550-2561
発行日: 2007/09/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 画像・映像処理
キーワード: 
調理,  映像インデクシング,  レシピ,  物体認識,  加工動作認識,  

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あらまし: 
本研究では,調理者がレシピに従い調理する様子を撮影した映像のインデクシングを目標として,特に食材にはじめに加える作業である場合が多い「切る・剥く」の加工に注目し,加工動作とその対象食材を同時に認識する手法を提案する.加工動作とその対象食材の間には,(i)加工による食材の特徴変化が加工と食材の種類の組合せによってある程度予測できること,また,(ii)認識結果として可能な食材名と加工動作名の組合せがレシピに登場するものに限られること,の二つの関係があり,これを制約として導入する.まず,使用頻度の高い10種類の食材について,加工前後の食材の色変化を考慮することで,加工前の色特徴だけでは判別できない組合せが判別可能となることを示す.次に,切る細かさにより4段階で加工動作を認識すると,食材の平均候補数が4.6から2.6にまで減少し,更に,食材の加工前後の色変化を考慮すると1.8にまで減少することを示す.最後に,一般的なレシピ3種類の調理を撮影した映像に対し本手法を適応したところ,いずれも食材・加工動作認識精度が100%を達成し,十分な精度が得られることを確認した.