講義関連コーパスを利用した音声認識システムの自動適応

倉田 岳人
森 信介
西村 雅史

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J90-D    No.9    pp.2530-2540
発行日: 2007/09/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
大語彙連続音声認識システム,  自動適応,  確率的単語分割,  

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あらまし: 
大語彙連続音声認識(LVCSR)システムは様々な分野に導入され始めている.専門的分野にLVCSRシステムを導入する場合,新聞記事等の一般的内容の文書に基づき構築したLVCSRシステムを利用しても高い認識精度は期待できず,対象分野のコーパスを用意し,それを熟練者が精緻に単語分割し,その分野に特化した言語モデルを作成することが多い.しかし,人手による単語分割には多大なコストと時間を要する.本論文では,確率的単語分割を利用したLVCSRシステムの適応方法を提案する.提案手法では,手動による単語分割を必要とせず,対象分野の関連コーパスさえ用意すれば,すべての処理が自動的に行われる.これにより,従来方法に比べて,LVCSRシステムを適応するために要する時間を大幅に削減することができる.提案手法を放送大学の講義音声に適応した結果,従来人手による単語分割によって達成していた性能と比肩する,若しくは上回る性能を得ることができた.