1億エージェントを用いたエージェントベースシミュレーションの実現への考察

山本 学  田井 秀樹  水田 秀行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J90-D   No.9   pp.2423-2431
発行日: 2007/09/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (ソフトウェアエージェントとその応用論文特集)
専門分野: エージェントベースシミュレーション
キーワード: 
マルチエージェント,  エージェントベースシミュレーション,  

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あらまし: 
エージェントベースシミュレーションは,数式でモデル化困難な系を対象をシミュレーションできるという点で注目されている.しかしながら,その基盤技術の制約から多数のエージェントを用いたシミュレーションが困難であった.我々は,数百万体を超えるエージェントを用いたシミュレーションを可能とするシミュレーション基盤"ZASE"を開発した.本論文では,ZASEを用いて行った100万体のエージェントを利用したオークションシミュレーションの性能評価結果をもとに,そのシミュレーションシステムをモデル化し,1億体のエージェントを利用したエージェントベースオークションシミュレーションの実現可能性を検証した.その結果,数百台を利用すれば実用上問題ないと思われる時間内でシミュレーションを完了させることができることが分かった.また,SMP計算機を利用し,一つの計算機の性能を向上させること,並びに,通信処理コストを低下させることがかぎであることが分かった.通信処理コストの削減では,メッセージ処理のCPU処理時間の短縮化及び通信用中間計算機を用いる方法が効果的であることが示された.