情報漏えい対策に向く印刷文書用電子透かし方式

前野 蔵人  須藤 正之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J90-D   No.1   pp.30-39
発行日: 2007/01/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 情報セキュリティ応用
キーワード: 
情報漏えい,  電子透かし,  ガボールフィルタ,  二次元同期符号相関,  

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あらまし: 
印刷文書からの情報漏えい対策に向く電子透かし方式を提案する.従来の印刷文書用電子透かしは,印刷物の内容の自由度を大きく制限するものや,漏えいの過程で検出できないほどの劣化を受けやすいものなどが多く,情報漏えい対策に適用するのが難しかった.本論文では,ガボールフィルタと二次元同期符号の相関を用いて,印刷物上の電子透かしパターンの強固な同期再生を行う.これにより,印刷物の記載内容に依存せず,各種ひずみに強い電子透かしの検出を可能にする.ガボールフィルタによる透かしパターンの検出は回転に弱い性質をもつが,提案方式は二次元同期符号の相関と併せて用いることでこの弱点を克服する.更に提案方式の実装を行い,複写・回転・クリッピングに対する基本性能の評価を行うことで,情報漏えい対策として有効であることを実証する.