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分岐を有する電力線の対地平衡度と漏えい磁界の計算
渡邊 陽介 徳田 正満 牧 昌弘
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J90-B
No.6
pp.601-611 発行日: 2007/06/01 Online ISSN: 1881-0209
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: 電磁環境・EMC キーワード: 電力線通信(PLC), 対地平衡度, コモンモード電流, 漏えい磁界, モーメント法(MoM),
本文: PDF(2.2MB)>>
あらまし:
本論文では,2~30 MHz帯を使用する高速電力線通信に着目し,分岐を有する電力線モデルにおいて,高周波での対地平衡度,コモンモード電流及び漏えい磁界の三つの値を計算した.計算には電磁界解析法の一つであるモーメント法を用いた.電力線の分岐としては,並列に分岐をするコンセント分岐と片線だけが大きく伸びる照明スイッチ分岐の代表的な二つの分岐に着目し,本線に対しコンセント分岐のみが付いた1分岐モデルと,コンセント分岐と照明スイッチ分岐の両方が付いた2分岐モデルの二つについて検討を行った.また,その計算結果の妥当性を検証するために,同様のモデルにおいてそれぞれの特性の測定を行い,測定値と比較検討を行った.その結果,対地平衡度とコモンモード電流,漏えい磁界の両方で,計算値と測定値はよく近似しており,モーメント法による計算モデルが電力線通信の計算に対して有効であることが明らかになった.また計算結果の比較から,分岐線を追加してもLCLと漏えい磁界が単純には悪化しないことなどが計算でも確認できた.
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