電磁波曝露による生体組織内での温度上昇測定用ファントムの開発

廣江 敦士  齊藤 一幸  高橋 応明  伊藤 公一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J90-B   No.11   pp.1187-1192
発行日: 2007/11/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (広帯域化するEMC技術論文特集)
専門分野: 生体
キーワード: 
ファントム,  血流,  温度上昇,  同軸スロットアンテナ,  

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あらまし: 
人体近傍での使用を前提とした携帯無線端末が広く普及しており,これらの通信機器より発生する電磁波エネルギーの人体への吸収量は,SAR(Specific Absorption Rate:比吸収率[W/kg])で評価される.ここで,安全性の観点からは,その出力に注意を払う必要があり,これらの無線端末が高出力で用いられた場合は,体内での温度上昇について議論する必要がある.現在,コンピュータシミュレーションにより体内での温度上昇を算出する方法は行われているものの,実験的な検討はほとんどなされていない.そこで本論文では,生体組織の電気定数や熱定数に加え,組織内を流れる血液を動的に模擬したファントムを開発した.また,ハイパサーミア用同軸スロットアンテナを用いた加温実験により,血流量を変化させた場合の体内での温度上昇を測定することで,開発したファントムの有効性を検証した.