メッセージの開封確認を行う量子プロトコルとその安全性について

中西 正樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J90-A   No.5   pp.385-392
発行日: 2007/05/01
Online ISSN: 1881-0195
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 招待解説論文
専門分野: 
キーワード: 
量子暗号,  量子封印,  

本文: PDF(308.3KB)
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あらまし: 
量子封印とは,乱数と量子ビットを用いてメッセージを符号化することにより,第三者がそのメッセージを復号すると量子状態が壊れ,メッセージが読まれたことが確認できるというものである.1ビットの値を封印する量子ビット封印に関しては,安全なプロトコルが存在しないことが既に知られている.しかし,量子ビット封印が安全でないからといって量子文字列封印も安全でないとは限らない.そこで,量子文字列封印の可能性について様々な議論がなされている.本論文では量子封印についてなされている上記の議論について解説し,更に,盗聴される情報量の上界が自明な下界に一致するプロトコルについて紹介する.