顔画像を用いた自己の主観年齢の推定

宮本 直幸  陣内 由美  藤澤 隆史  長田 典子  井口 征士  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J90-A   No.3   pp.240-247
発行日: 2007/03/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: マルチメディア環境技術
キーワード: 
年齢推定,  感性情報処理,  顔画像データベース,  自己若年視,  対面コミュニケーション,  

本文: PDF(672.2KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本研究では,自分自身がイメージする自分の年齢を主観年齢と定義し,他人の顔画像とその実年齢を用いた相対的主観年齢推定方法を提案する.被験者に顔画像を呈示し「自分より年上か年下か」の5段階評定を求める.x軸に顔画像と被験者の実年齢差,y軸に5段階評定値をとると,右上がりの分布が得られる.これをロジット変換により線形化を行い,得られた近似直線とx軸とのゼロクロス点を主観年齢シフト値と定義する.25歳から54歳までの156名の被験者に対する実験結果から,全体を通して主観年齢は実年齢より低い値をとる,すなわち自己若年視の傾向を示すことが分かった.また若年層ほど主観年齢が低く,加齢に伴い実年齢に近づく傾向にあり,女性より男性の方が主観年齢が低くなるという結果が得られた.本結果は,従来の主観年齢研究で知られていた「加齢に伴い自己若年視が進む」タイプとは異なる傾向を示しており,社会心理的側面を反映した新しい心理尺度が抽出された可能性を示唆するものである.