秘密分散ハーフトーン画像のための高画質濃度パターン

木本 伊彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J90-A   No.2   pp.131-141
発行日: 2007/02/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 画像
キーワード: 
秘密分散,  ハーフトーン画像,  テンプレートドット,  主観評価,  評価関数,  

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あらまし: 
秘密分散ハーフトーン画像をテンプレートドット法を用いて作成するとき,分散する図形を不可視にするためにテンプレートセルをランダムに変える必要があるが,それによってハーフトーン画質が粒状になる.その画質劣化を軽減するためには,用いるテンプレートセルを各濃度に対して二つに限定することが効果的である.本論文では,そのテンプレートセル対として,すべての可能な組合せのうちから最もハーフトーン画質が良いものを選ぶ方法を提案する.そのために二つのテンプレートセルが与えるハーフトーン画質を測る数量的な評価尺度を定義する.そのときの画質として,一定濃度に対するハーフトーンの一様さ,及び,連続階調に対するハーフトーンの連続性を評価する.前者については別に主観評価実験を行い,その結果(MOS値)とパターンに対して定義した特徴量との間の相関を示して,その特徴量を評価関数として用いることの根拠とする.また,後者についてはセル対同士の間でのパターン変化量を表すような特徴量を定義する.本方式の実行例として大きさ4 × 4ドットのセルに適用し,その17階調に対して最も高画質なテンプレートセル対の例を示す.