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非可聴つぶやきをインタフェースとするコミュニケーションのためのソフトシリコーン型NAMマイクロホンの開発
中島 淑貴 鹿野 清宏
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J89-D
No.8
pp.1802-1810 発行日: 2006/08/01 Online ISSN: 1881-0225
DOI: Print ISSN: 1880-4535 論文種別: 論文 専門分野: 音声,聴覚 キーワード: インタフェース, 肉伝導, 非可聴つぶやき, ソフトシリコーン伝導型NAMマイクロホン,
本文: PDF(2.1MB)>>
あらまし:
人体に直接装着して非可聴つぶやき(Non-Audible Murmur:NAM)音をサンプリングするための肉伝導音センサである次世代NAMマイクロホンを開発した.これは皮膚に接触する音媒体として,人間の軟部組織に近い音響インピーダンスをもったソフトシリコーンを用いたものである.音声の生成系である人体表面から直接NAM音をサンプリングすることにより,より高感度でNAMを聴取可能な音声信号としてとらえることが可能となり,同時に気導外部雑音は人体にフィルタリングされて低減することを,気導音と肉伝導音のステレオ同期同ゲイン収録により示した.ソフトシリコーン型NAMマイクロホンは従来の聴診器型に比し,NAMにおいても体内伝導通常音声(Body Transmitted Ordinary Speech:BTOS)においても帯域が大きく広範化したことによって,HMMによる機械認識の精度が向上したばかりではなく,人による聞き取り試験で文章聞き取りの精度が上昇した.しかし肉伝導音声の直接聴取では,無意味単語の聞き取り精度が気導通常音声に比して低い.これはいわゆる「無音声電話」の開発など,NAMを汎用音声入力インタフェースとして用いるに当たっての課題である.
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