線分分割ブロックによる動き補償を用いた動画像符号化方式

近藤 敏志  笹井 寿郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J89-D   No.3   pp.492-502
発行日: 2006/03/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 画像・映像処理
キーワード: 
画像符号化,  動き補償,  線分分割ブロック,  レートひずみ最適化,  H.264,  

本文: PDF(504.4KB)>>
論文を購入




あらまし: 
MPEG-4やH.264といった国際標準動画像符号化方式において,正方領域の画素集合であるマクロブロックを複数の領域に分割して動き補償を行う方法が採用されている.本論文では,マクロブロックを分割して動き補償する際の新しい手法として,線分分割ブロックによる動き補償法を提案する.提案方式では分割形状を方形等に限定せず,任意の線分でマクロブロックの分割を行う.これにより,分割形状が動物体の境界形状により一致しやすくなり,動き補償性能を向上させることができる.また,分割線分の情報を符号列中に記述する際に,周辺マクロブロックの分割形状に応じて適応的に分割線分を予測することにより,分割線分情報のオーバヘッドの低減を図る.提案方式では符号化処理をマクロブロック単位で行うため,従来のレートひずみ最適化による符号化モード選択の手法等をそのまま利用できるという利点も有している.提案方式をH. 264を基本方式とした前方向予測ピクチャ符号化に適用し,従来方式と比較して符号化効率が約5 %向上することを確認している.