LDM法におけるパラメータ設定法の理論的解析と最適化―ナンバープレート認識を対象として―

高橋 裕子  田中 久子  鈴木 章  塩 昭夫  大塚 作一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J89-D   No.3   pp.469-481
発行日: 2006/03/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: パターン認識
キーワード: 
画像処理,  LDM法,  テンプレートマッチング,  パラメータ自動設定,  しきい値,  

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あらまし: 
本論文では,先に提案したLDM法(多値テンプレートマッチングの一手法:Log-Derivative-Matching method)を用いたナンバープレート認識において,仮定した条件内では見落しを回避するパラメータの値を試行錯誤を行うことなく適切に設定可能な手法を提案する.まず,(1)一般にパターンに含まれる高周波成分と低周波成分のバランスによって位置ずれに対する耐性が決まること,(2) LDM法が平滑化パラメータを含むために高周波成分を抑制した照合法であることを利用し,周波数領域の解析に基づく「相関値評価不等式」を導出する.本不等式は,パターンの特徴,変形,重畳されるノイズ等を条件に,得られるLDM相関値の最悪値を示す.次に,この不等式を基準とすることによって,仮定した条件内では見落しがないように照合を行うための十分条件を示すことができることを述べる.そして十分条件を満たす設定の実現方法として,具体的な走査ステップ,変形ステップの値の設定と,抽出判断用のしきい値を定める手法を考案した.この方法をナンバープレート認識パラメータ値の設定に適用し,大量のナンバープレートデータの認識実験に利用した結果,予想どおりの高い抽出率が得られたこと,最適な設定に近い値であったことを確認した.更に試行錯誤による設定と比較しても同等の高い認識率が得られた.