画像電子透かしに対する局所的な信号の相関に基づくリプレース攻撃

伊藤 浩  馬養 浩一  鈴木 光義  浅井 光太郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J89-D   No.2   pp.237-249
発行日: 2006/02/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 情報セキュリティ応用
キーワード: 
電子透かし,  リプレース攻撃,  著作権保護,  

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あらまし: 
局所的な自己相関がホスト画像と異なることに起因する電子透かしの脆弱性を指摘し,この違いに基づく電子透かしの攻撃方法を与える.この方法の基本的な考えは,電子透かしが埋め込まれた画像をブロックに分割し,それぞれのブロックをそれを最もよく近似する近隣の信号と置き換えることである.このとき,相関の強い画像信号は大きく変化しないが,相関の弱い透かし信号は変化する.この方法を商用の電子透かしソフトウェアに適用して,画像の主観的な品質をあまり低下させることなく,埋め込まれた情報の読取りを不能にできることを確認した.ここで,攻撃によって導入されたひずみの電力は,透かし信号の1.0~4.3倍であった.透かし信号の大局的な相関関数をホスト画像と一致させることは十分な対策でない.この攻撃を回避する最も有効な手段は,透かし信号の自己相関を局所的なレベルでホスト画像と一致させることである.