H.264におけるレート-ひずみ最適化モード判定の高速化

谷沢 昭行  古藤 晋一郎  中條 健  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J89-D   No.1   pp.27-39
発行日: 2006/01/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 画像・映像処理
キーワード: 
H.264,  モード判定,  ラグランジュ未定乗数法,  レート-ひずみ最適化,  

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あらまし: 
H.264/MPEG-4 AVCでは,様々な予測ブロック形状や予測信号生成手段が用意されており,多数の符号化モードの組合せの中から,最適な符号化モードの組合せを選択することで符号化効率の向上が図られている.しかし,ラグランジュの未定乗数法に基づいたレート-ひずみ最適化モード判定方式を用いると,符号化効率が大幅に向上する反面,演算量が膨大になるという問題がある.H.264/MPEG-4 AVCハイプロファイルでは,適応ブロックサイズ変換が導入され,選択可能な符号化モードの組合せはメインプロファイルよりも更に増加している.本論文では,階層的かつ適応的にモードの組合せ数を削減する方法を検討する.特に量子化パラメータに応じて,二つのモード判定コストの相関を利用することで,符号化効率の低下を抑えつつ,高速に符号化モードを決定する手法を提案する.提案方式を用いることにより,レート-ひずみ最適化モード判定と比較して動き探索を除いた符号化時間が,メインプロファイルで約4倍,ハイプロファイルでは約7倍に高速化可能であることを実験結果を通して確認している.