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UHF帯テレビ放送受信波を用いたヒト検知システムの提案
西 正博 川口 立朗 高橋 茂 吉田 彰顕
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J89-B
No.9
pp.1789-1796 発行日: 2006/09/01 Online ISSN: 1881-0209
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 特集論文 (無線応用システムの進展と多様化を支えるアンテナ・伝搬の設計・解析・測定技術論文特集) 専門分野: アンテナ測定・電磁環境 キーワード: ヒト検知, UHF帯テレビ放送受信波, マルチパスフェージング, シャドーイング, 受信レベル変動,
本文: PDF(1.1MB)>>
あらまし:
本論文では新たにUHF帯テレビ放送受信波を用いたヒト検知システムを提案する.本システムでは,電波送信源を既存のテレビ放送電波とすることで受信機のみでシステムを構築することができる.また本システムでは,屋内にて必然的に生じる電波のマルチパス環境を積極的に利用することで,ヒトに起因したマルチパスフェージングやシャドーイングによる受信レベル変動から,ヒトの有無を検知することが可能である.本研究では,実際に屋内環境にてテレビ放送電波を受信し,ヒトの有無の状態を考慮して受信レベルを測定した.その結果,ヒトがいる場合の受信レベル変動は,ヒトのいない場合と比較して大きくなり,受信レベル変動の適切なしきい値を設定することで,ヒト検知が可能であることが分かった.またヒト検知性能を定量的に評価するため,約45 m2の室内においてヒトと受信アンテナとの距離を変化させたときの受信レベル変動を測定した.測定結果から,ヒト検知可能なエリアは室内全体となること,及び受信レベル変動を7秒以上計測することで100%の確率でヒトを検知できることを明らかにした.
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