陸上移動体衛星通信用Ka帯DBFアレーアンテナ

紀平 一成  千葉 勇  小西 善彦  増田 宏禎  佐藤 裕之  池松 寛  宮下 裕章  牧野 滋  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.9   pp.1705-1716
発行日: 2006/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (無線応用システムの進展と多様化を支えるアンテナ・伝搬の設計・解析・測定技術論文特集)
専門分野: アレーアンテナ・到来方向推定
キーワード: 
ディジタルビームフォーミングアンテナ,  最大比合成,  ビームスペース,  移動体衛星通信,  Ka帯,  

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あらまし: 
本論文では,陸上移動体衛星通信用Ka帯ディジタルビームフォーミング(DBF)アレーアンテナについて検討し,ビーム形成アルゴリズムと試作装置の概要及び通信衛星Superbird-B2を使用した通信実験の結果について論じている.ビーム形成アルゴリズムとして,Ka帯を用いた移動体衛星通信での厳しい環境を考慮し,受信信号が微弱なレベルでも精度良く合成が可能な,耐雑音性に優れた最大比合成アルゴリズムを提案している.試作装置については送受信ともに64個のアンテナ素子からなり,ディジタル信号処理にDSP(Digital Signal Processing)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)による並列処理アーキテクチャを採用することで衛星の追尾をリアルタイムに実現している.また,ビームスペース構成を採用し,最大比合成のほかにCMA(Constant Modulus Algorithm)を実装している.実際に車載局による走行試験において,DBFアレーアンテナを用いての移動体衛星通信に世界で初めて成功した.