同軸ダイポールアンテナを用いたマイクロ波組織内加温における加温領域制御―脳腫瘍治療への導入を目指して―

菊池 悟  齊藤 一幸  高橋 応明  伊藤 公一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.8   pp.1486-1492
発行日: 2006/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
同軸ダイポールアンテナ,  MR画像,  脳腫瘍,  SAR分布,  温度分布,  

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あらまし: 
マイクロ波組織加温法は,微細径マイクロ波アンテナを患部に刺入して,腫瘍部のみを選択的に加温するがんの温熱療法(ハイパサーミア)の一手法である.筆者らは,脳腫瘍に対する本治療法の臨床応用を目指して検討を行っている.脳腫瘍の治療では,他の臓器以上に"腫瘍部以外は加温しない"ということが厳密に求められる.したがって,腫瘍部分に限局した加温領域を生成可能なアンテナの開発が必要である.ここで,アンテナの径方向の加温領域制御は,複数本のアンテナを用いてアレーアプリケータを構成することで可能であるものの,その軸方向における加温領域制御は比較的難しい.本論文では,軸方向での加温領域制御を可能とするために,同軸ダイポールアンテナを導入し,その構造の改良を行った.更に,実際に脳腫瘍の治療に適用することを想定して,MR画像より作成した腫瘍を含む数値計算モデルを用いて,数値計算により,改良した同軸ダイポールアンテナの有効性を確認した.