スタガトリガ方式における縦続接続構成クラッタ抑圧フィルタの電力比を用いた次数選定方法

原沢 康弘  関口 高志  千葉 勇  和高 修三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.7   pp.1112-1123
発行日: 2006/07/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (観測・計測・探査における電波応用の最新技術論文特集)
専門分野: レーダ・信号処理
キーワード: 
レーダ,  クラッタ,  時変フィルタ,  零点周波数オフセット,  フィルタ次数選択,  

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あらまし: 
捜索用のパルスレーダでは,MTI(Moving Target Indicators)やAMTI(Adaptive MTI)のようなクラッタ抑圧処理を用いる場合,ブラインド速度領域を狭くするためにパルスを不等間隔に送信するスタガトリガ方式が用いられることが多い.スタガトリガ方式を用いたときのクラッタ抑圧処理として,時変係数フィルタを利用する方法が一般的である.複数のクラッタを同時に受信した場合,これらを抑圧するためには一般に高次の時変フィルタが必要となる.このようなクラッタ抑圧フィルタでは,フィルタ次数をあらかじめ決めて固定しておく必要があるため,クラッタの消え残りが発生したり,フィルタ次数がクラッタに対して過剰になって目標信号が減衰したりする可能性があった.また,捜索用レーダでは,十分なパルスヒット数が得られないため,クラッタ抑圧処理ではできるだけ少ない次数でフィルタ処理を行うことが望ましい.そこで本論文では,時変係数の一次フィルタを複数個縦続接続した構成で,各フィルタの入出力信号電力比の変化を利用して,クラッタ抑圧フィルタ全体の次数を自動的に決定する方法を提案する.計算機シミュレーションにより,本提案方法の有効性を評価した結果,クラッタ抑圧処理に必要最低限のフィルタ次数でクラッタ抑圧処理が実現できることが分かった.