マルチホップ無線ネットワークにおけるユーザ間の公平性を考慮したスケジューリング手法

泉川 晴紀  杉山 敬三  松本 修一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.6   pp.897-908
発行日: 2006/06/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (無線アドホックネットワーク技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
マルチホップ,  無線ネットワーク,  公平性,  スケジューリング,  

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あらまし: 
近年,端末間やアクセスポイント間で無線中継を行うことで通信エリアを拡張することが可能なマルチホップ無線ネットワークが注目されている.しかしながら,マルチホップ無線ネットワークでは,有線ネットワークに接続する基地局からのホップ数によりスループットに差異が生じるという問題がある.本論文では,そのような問題を改善するスケジューリングアルゴリズムを提案する.本提案では,アップリンクパケットとダウンリンクパケットを別々にキューイングするとともに,更にアップリンクパケットを,端末内で生起したパケットと隣接端末からの転送パケットに区別してキューイングする.パケット送信の際,キューイングされたパケットの送信元識別子に基づいてスケジューリングを行うことで,端末間の公平性を向上させる.ネットワークシミュレータを用いた性能評価の結果,提案手法を用いることでユーザ間の公平性が通常の手法に比べ最大で10倍程度向上することを確認した.