誤りパケットを利用したTornado型符号の復号法

大和 良平  梅原 大祐  森広 芳照  野口 拓  川合 誠  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.5   pp.763-772
発行日: 2006/05/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 衛星通信
キーワード: 
衛星通信,  マルチキャスト,  Tornado型符号,  FEC,  ビット誤り,  

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あらまし: 
衛星通信は広域な通信が可能であること,同報性に富むことから1対多配信を実現するマルチキャスト通信に適していると考えられる.しかしながら,大きな遅延及びビット誤りの影響により,パケット再送は効率が悪い.再送を避けるために衛星マルチキャストにおいては誤り訂正符号を用いるFEC方式が研究・利用されている.マルチキャストに適した誤り訂正符号の一種にTornado型符号がある.Tornado型符号はパケットレベルで符号化及び復号を行う.その結果,バッファのオーバフローやふくそう制御によるパケットの損失に対して効果的であり,更に符号化及び復号の演算量が少ないという特長を有する.その反面,パケットレベルでの演算を行うためビット誤りによりパケットの一部が誤っている状態であってもパケットの損失とみなしてしまう.本論文では一部にビット誤りがあるパケットを復号に用いることで,ビット誤りに対しても効果のある復号法を提案する.計算機シミュレーションにより,提案方式がビット誤りのある通信環境において効果的であることを示す.