携帯電話ソフトウェア更新のためのバージョン間差分表現方式

清原 良三  栗原 まり子  三井 聡  木野 茂徳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.4   pp.478-487
発行日: 2006/04/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ネットワークソフトウェア論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
携帯電話,  ソフトウェア,  不具合修正,  バイナリー差分,  データ圧縮,  

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あらまし: 
近年,携帯電話のネットワーク接続サービスの開始により,携帯電話上に搭載するソフトウェアの規模は急激に拡大している.そのため市場に出荷後に不具合の改修が必要になる場合がある.そこで,発売後にソフトウェア更新を行うサービスが登場している.携帯電話のソフトウェアの更新時間は,無線網やPCとの間で通信するデータ量に依存する転送時間とフラッシュメモリを更新する書換え時間とからなる.データ転送量に関してはその量を小さくするために,新版と旧版の差分データを送る手法が一般的であり,この差分量を小さくする必要がある. 本論文ではソフトウェアの更新のための差分データ転送を小さくすることを目的に,既存の差分抽出技術に関して述べた後,携帯電話のソフトウェア構造に着目した差分抽出方法を複数提案し,実際の出荷直前の携帯電話に適用し評価した結果を述べる.提案した両方式とも,従来の差分表現方式に比べ30%程度の差分量が削減できることを示す.