通信ビル内施工業務の効率的作業プロセス導出方法の提案

柴木 雅也  田山 健一  山村 哲哉  奥村 康行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B    No.2    pp.253-263
発行日: 2006/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク管理・オペレーション
キーワード: 
光アクセス設備,  業務プロセス効率化,  分業巡回セールスマン問題,  遺伝的アルゴリズム,  

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あらまし: 
光サービスの申込みに対して迅速にサービスを提供するためには,人的リソースを有効に活用し,効率的なプロセスで業務を進めることが重要である.光アクセス設備は光ファイバや光スプリッタなどの遠隔操作できない媒体を対象としているため,サービス提供のリードタイム短縮においては,人手による多くの作業の影響が無視できない.本論文では,通信事業者の設備ビル内(所内)における媒体同士の接続・解放工事を例としてとり上げ,作業性に影響を与える種々の要因を考慮した効率的なタスク処理順序を,オーダ単位の枠を超えて導出する方法を提案する.特に需要興隆期では,複数の作業者で分業し,効率的に作業を実施する必要がある.本論文では,この問題を分業巡回セールスマン問題(n-TSP:n-Traveling Salesman Problem)を応用して定式化し,遺伝的アルゴリズムを用いて解を導出する方法を提案する.また,導出されるプロセスは,作業性に影響を与える種々の要因を考慮しなければならない.したがって,n-TSPで最小化する作業コスト関数を,重回帰分析を用いてモデル化した.本手法により,作業性が高い効率的なタスク処理順序の導出が可能である.シミュレーションでは,オーダ単位に作業者に作業を割り付ける場合の作業プロセスと比較して2人の分業で約30%のコスト削減効果が得られた.