二つのジッタ導出方式を用いるIPストリーム伝送性能測定ツールの実装

前田 香織  川上 貴宏  岸田 崇志  河野 英太郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.12   pp.2175-2183
発行日: 2006/12/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク管理・オペレーション
キーワード: 
ストリーム伝送,  ネットワーク計測,  UDP,  通信品質,  

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あらまし: 
広域イーサネットやFTTHなどが普及する一方で,ネットワーク中継機器のネゴシエーション不良などにより,本来のネットワーク性能に至らず,ストリーム伝送時に品質劣化が生じる事例が頻発している.こうした際には,通信状況の把握が求められる.本論文はこのような調査を目的とする,IPストリーム伝送性能測定ツール"Sperf"の開発について述べるものである.SperfはUDPストリームを送出することで,パケットの損失,ジッタ,順序入換えなどを測定する.特徴は,ジッタ測定に関しては,RFC3550などで用いられる移動平均によるジッタの導出方式と,測定区間ごとの局部的な平均を結果に反映させる方式をともに実装して,両者を比較できる点にある.また,SperfはLinuxのRTC(Real Time Clock)を使用してパケット送出をするように実装され,ソフトウェアクロックと比べて測定PCに対する測定のための負荷が小さい.これらにより,通信状況をより正確に定量化し,実際にアプリケーションを実行したかのような状況を再現することを図った.本論文はSperfの設計と実装について述べるとともに,いくつかの測定結果を提示して,その有用性を示す.